親父が泣いているところを見たのは2回だけあります。

ひとつは僕の結婚式の最後の挨拶のとき。
それまで、親父が泣いたことを見たことがありませんでした。
あの日、僕も不覚にも昼間からずっと泣いてました(笑)。
おかげで、自他ともに認める忘れられない結婚式となりました。


もう一つは、親父が戦争の頃の思い出話をしたとき。
当時、いまでいう高校生だった親父。

“目の前で、俺の先輩が教官にボコボコにされるんだよ、
家庭も子供もいるのに、なにもあそこまでしなくても・・・・・”

言葉に詰まる・・・。

戦乱で気が狂った友人を想像したくありません。
“蛍の墓”のようにビー玉を飴玉と思ってなめるわが子を想像したくありません。
屍の山の一部になった自分の家族を想像したくありません。

もし自分が徴兵されて、
目の前にいる敵の兵士を、僕と同じ様に子供もいて
妻もいて子供もいて、ただ必死に日々を過ごしていたであろうその人を殺すことを、
想像したくありません。



戦争は人が犯かす大きな過ちです。
戦争は、2度と起こしてはいけません。


そして、そういった事実が、
この平和ボケした日本であったことを忘れてはいけない。


この夏、田舎にかえったら、
もう一度、ちゃんと親父の話を聞こうと思います。
そして、周りのみんなにに伝えていければと思います。


改めて身にしみて感じます。
平凡で何気ない日々がとても幸せであるということを。